安土見参【最終回】

安土見参7_Blog.jpg


ここを後にして、あの有名な信長の命により執り行われたという、前代未聞
安土宗論(日本初<もしかしたら世界初>の法華経VS浄土宗の公開討論)が
行われたとされる浄厳院をざっと見学した頃、そろそろお土産でも買って、
さて名残惜しくも安土をバイバイしようという時間が迫って来ていました。

駅側の、老夫婦さんがやってらっしゃる酒屋さん兼お土産やさんに入って、
まず目に付いたのは、商売柄、安土ワインと信長の酒っていうにごり酒
味見するわけにもいかないから、速攻買って宅急便で送って貰いました。
資料館でいろいろ少し買ったものもあるし、電車の時間まで間があるので、
店内を巡ってたら、「どうぞ」って冷たい麦茶が出てきました!!

「わぁ、ありがとうございます〜〜」と頂いてると、「ねぇさんは何のご商売?」
と聞かれて、隠すのもな〜と思ったので「実は酒屋さんです」と答えたら、
「何だ!同業や〜〜」とご主人。(飲み屋のねぇちゃんとでも思ったかな?→たまにある・汗)
「どうや?こういうとこで、こんなん売ったらええいうんのあるか〜?」と仰るので
「いえいえ、とんでもない。こんなすごいブランドお持ちで商売なされてて羨ましいですよ♪」
と答えておきました。おきましたっていうのは、う〜〜ん多分土地柄でしょうね〜〜。

うんと儲けよう、信長何とかもっと作ろう、みたいなギラギラしたものを感じない。
ここで売られてるオリジナルなものは、資料館にも信長の館にも共通して置いてるもの
ばかりで、何となく協定でもあるのかと思いました。

自分だったら、スカジャンくらい売っちゃいそうです(爆)。
街自体のどかな雰囲気で、これでいい、っていう空気を感じてしまう。
年間の来訪者ってどれくらいなんだろう?恐らくそれに頼らずとも
暮らしていける手段を、ちゃんと他に持ってらっしゃるように思います。

通販をネットで見ても、ここじゃない有志が立ち上げてるものが多いし、比べたら
名古屋あたりの方が、ハデに宣伝してるものが多いみたいです。
勿体無いような気もするけど、他の武将とセットにできないつらさもあるのか、良くわかりません。
頭の中でそんな事を考えてたら、そろそろ発車時間です。
これから京都に出て、新幹線で帰ります。

さよなら、安土!!
本当に来て良かった!!
ありがとう!!

それから後は、京都に行って、せっかくだから駅ビル併設のホテルにて、京都の懐石
(適度な値段のやつ)を頂きながら、窓越しに大文字の山や清水を遠くに見て、東本願寺
大きさにいささか驚きながら、そして、それより駅に近いほうに法華経会館を見つけて
ビックリしながら、と、喰ってる時も落ち着かない気分ではあったけど、少し足を休めて
思いに浸りました。信長以前には、宗派同士長年に亘って抗争にあけくれ、あの安土宗論
教えを戦わせた浄土と法華が、この街では、景観に融合する形で共存しています。
これだって、信長という人が、宗教そのものの弾圧者でなかった証です。

何だか殿が「そうそう、これでいいのじゃ」と言ってるような気がして・・・・。
この際、本能寺も見ておこうかな、とちょっと食指が動く気分になりましたけど、
ここで一気に行ってしまったら、大事故にでも合いそうな気が、と、殿贔屓とも
思えない事を考えて止めときました。

楽しみは、少し取っておくほうが粋というもの♪
もう空は赤く染まりかけています・・・・・。                   おわり

  
               
後日談として・・・。

実は資料のコピーとか持ってった割には、一直線に頂上を目指したせいで
(歩きの多さというのもある)全く機能しませんでした。帰って日が経つにつれ、
あの石段の、あそこも見るんだった、あっちにも回り込むべきだったいうと
思いが募ります。だから次回は石段のみに搾って、是非再挑戦しようと思います。
急傾斜で難度の高い、そしてまだまだ秘密満載の石段に、すっかり魅せられて
しまっているワタシです♪


今回で圧切さんの安土見参レポートはお終いです。
読み応えのあるレポートでまだ安土に行ったことのない私でも
なにやら安土の風景が目に浮かんでくるようです。

途中お知らせの為にレポートが途切れてしまいましたが
圧切さん本当に有り難うございました!

もののふでは、戦国時代に関するレポートや紀行文など募集しております。
戦国にまつわる画像やイラストなども大歓迎ですので宜しく御願いいたします。

こちらまでお気軽にご応募下さい
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
info@mononofu.net

グッズにほんブログ村 歴史ブログへblogranking

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
まずは10位台をキープしたいと思っております。

日本の武の美、戦国武将と変わり兜のデザインブランド【もののふ】