【風林火山】時代背景・描写について【第一話 隻眼の男】
オープニングから「甲斐の国は飢饉であった。」とナレーターで
「戦さ=食料を略奪しに行く事 」といった戦国時代の状況があり
その敵地での略奪行為を余り聞き慣れない「乱取り(らんどり)」と
いう言葉で説明されていました。
ちょうど「百姓から見た戦国大名」という本で
戦国時代の合戦の発生原因として慢性的な飢饉が原因だったと
いう説を読んでおりましたので、今年の大河ドラマは
最先端の時代考証を取り込んでいくのかと好印象を持ちました。
武田氏を主題とした有名な軍記物である『甲陽軍艦』でも
「乱取りなどにばかり気をよせ、敵の勝利もみしらず。」
「乱取りばかりにふけり、人を討つべき心いささかもなく。」
と記されていたように戦場での略奪行為は日常であり
武田も上杉も北条も今川も乱取りを頻繁に行っていたようです。
領主は領民を食べさせる為、また領民は自ら合戦を望んでいた節があります。
日本史の教科書でも勉強した憶えがあるのですが
「刈田狼藉」(敵地の作物を刈り取り、生産破壊を行うこと)も
飢饉の原因でもあったようですね。
もちろん天候などによる飢餓状態もあったようですが、人為的な
ものによる要因も大きかったようです。
戦国時代といいますと、諸国の戦国大名同士の争いのような
印象が強いかと思うのですが、そうではなくて大名も一種の
政治機構の一部であったと見ることが出来ます。
それが信長→秀吉→家康(徳川幕府)とだんだんと兵農分離が進み
武士階級へ集権的になったのではないでしょうか。
話が思い切り脱線してしまいましたが、戦国時代も細かく見ていくと
非常に面白いですね。
【オマケ】
「虎落とし」(もがりおとし)
落とし穴に竹槍を仕込む。
劇中ではそれに雑兵が落ちるのが痛そうでした・・・
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こちらも戦国状態です!